読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

暇人のバイブル

人生は退屈との戦いなのです

暇だから銭湯行ってみた

昔から銭湯が好きだった。

 

私が幼い頃、私の家族は日曜の夜に銭湯に出かけるのが習慣だった。自宅から徒歩1分という場所にそれはあったし、なにより適正規模のちょうど良い、日常の延長線上にある何かを提供してくれる家でも学校でもない場所、(スターバックス風?に言えば”第三の場所”)として機能していた。

しゃがれた声の番台のおじいさん、小さくてすぐに混雑する脱衣所、浴場に立ち込める湯けむり、湯がほどよく肌を刺す心地よさ、悠然とそびえる赤富士の壁画、そしてフルーツ牛乳。それら全てが私にとってエモーショナルな記憶となって残っている。

私が通った銭湯は決して特別な銭湯ではなかった。むしろ一般的であった。と同時に模範的であったようにも思う。

 

たかが週末の小一時間、何の変哲もない銭湯。しかし、そこでの時間が私たち家族に何か、円滑な一週間を送るために大切なものを与えてくれた、今となってはそんな気がしてならない。

 

そんな私が愛した銭湯は、私が12歳になる年の春、その歴史に幕を下ろした。それから一週間経たずして、毎日一心不乱に白煙を吐きだし続けた労働力の象徴、煙突が解体された。煙突のない元銭湯は、なんだかとても不恰好で、その不恰好さが銭湯が閉業したという事実をより一層私に痛感させた。

 

 

 

あれから四年が経つ。

気づけば銭湯には四年間一度も行っていない。

無性に銭湯に行きたくなった。

幸運なことに、私は暇な人間である。

よし、行こう。

 

 

迷いがないのが自分の長所でもあるし、短所でもあると思う。

 

 

そんなわけで、東京都立川市の銭湯『梅の湯』さんへ足を運んでみた。中央線、青梅線南武線多摩都市モノレールが乗り入れる多摩地方交通の要、立川駅の北口から歩くこと10分。住宅地の中にそれはある。

f:id:parallel16:20170206165246j:image

 外観は一般的な銭湯よりやや現代的。失礼を承知で言えば某お好み焼きチェーン店の外観に似ている。だが日本的情緒は感じられる。良い。

 

さっそく入場してみる。

券売機でチケットを購入。

大人は¥460。思いつきで来てしまったのでタオル等は一切持ってきていなかった。タオルが¥50で借りられるとのことなのでお借りした。

 

 

f:id:parallel16:20170206170213j:image 

入場してまず目に入るのはこのロビーである。

壁一面を覆い尽くす漫画たち。

蔵書は10,000冊を超えているとのこと。もはや漫画喫茶のそれと大差ない。

スラムダンク』、『ONE PIECE』、『キングダム』など名作漫画がずらり。読みたい気持ちを抑えてまずは風呂へ。

 

 f:id:parallel16:20170206184630j:image

 梅の湯は二階建てになっていて、週替わりで一階の浴場と二階の浴場の男湯女湯が入れ替わることになっている。昨日は一階が男湯、二階が女湯だった。

 

写真は一階の浴場。

そこそこ広く、清潔感があり好印象だ。

 

 

いつもより少し丁寧に体を洗い(シャンプーリンス、ボディソープ完備)、いざ入浴。

まずは内湯。

やや熱めの湯がチリチリと肌を刺激する。気持ち良い。ジェットバスが付いている湯もあってかなりリラックスできた。

 

続いて露天へ。四方を高い壁に囲まれているので、露天というよりかは半露天といったところ。しかし吹き抜けになっているのでそれなりに開放感があり、これもなかなか心地よかった。

 

サウナにも入ろうと思ったが別料金がかかる(¥300)とのことで断念。内湯の寝転びタイプのジェットバスを安住の地と定め、ゆったりとした時間を味わう。

 

だいたい1時間くらいはいただろうか。銭湯で長湯するのはあまり粋じゃないとは思いつつもつい長湯をしてしまった。

 

湯からあがった後は漫画と戯れながらコーヒー牛乳を飲む。本当はフルーツ牛乳を飲みたかったのだが売っていなかったから仕方がない。

長湯で体が水分を欲していたので思わずイッキ飲み。あぁー、。思わず声が漏れる。至福のひとときである。

 

ONE PIECE最新刊を含む10冊ほどの漫画を読み、十分に英気を養ってから帰路へ。(特にその英気を使う場面もないのだが)

 

とても良い暇つぶしだった。

 

潰した時間 およそ3時間
かかった費用 ¥630
         ( 内訳 ) 入浴料¥460
                     レンタルタオル¥50
                     コーヒー牛乳¥120

 

 

総評☆☆☆☆★

フルーツ牛乳が売っていなかった点を除けばほぼ完璧だったといえる。値段もリーズナブルなのでまた訪れたい。

小一時間暇ができたのでちょっとサッパリしたいって人にも、半日暇だから漫画を読み漁りたいって人にも、自信を持ってオススメできる。