暇人のバイブル

人生は退屈との戦いなのです

私が世界を旅することに憧れる理由

中学1年の夏。
沢木耕太郎さんの名著深夜特急を読んだ時の衝撃は17歳となった今でも忘れられない。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)




家、学校、近所の公園。
当時、行動範囲が狭かった私は、この本を読んで世界は私の知らない物事で満ちているのだと知った。夜のマカオのカジノの喧騒やインドの物乞い、イランのバザールの客引き。


好奇心のままに次から次へとページをめくる。ページをめくるたびに新しい世界が目の前に広がる。第一巻目から、私は沢木耕太郎の見た世界の虜になっていた。



香港からロンドンまで、全六巻を一日で読了した。
そして"自分も沢木さんのように旅に出たい”そんな強い欲望に襲われた。私は一度衝動に駆られるとそれを抑えられない性分である。


しかし、現実問題として中学1年男子が1人で香港やデリーを旅することは困難であった。諦めをつけるのは辛かったがこればかりはどうしようもない。


この日以来、私は行動範囲を広げることとなった。ある日は隣町の大きな書店へ、またある日は自宅から20kmほど離れた国営公園へ。小学5年生で両親から買い与えられた少し小さな自転車を足にしていろいろな場所を回った。

そこには家でも学校でも近所の公園でも味わえない体験があった。目当の本が見つからず広大な書店を1時間歩き続けたり、帰り道が分からなくなり呆然としたり。いろいろな困難があったけどそれを乗り越えたときの達成感は決して単調な生活のなかでは味わえないのだと思う。




それから徐々に行動範囲を広げて行き、今では長野や伊豆箱根へ泊まりで一人旅に出るまでになった。旅に出るたびに新しい発見があるし、新しい出会いがある。今まで見たことなかったものがこの目で見れる、感じられる。
写真は箱根、芦ノ湖畔にて撮影したもの。







それでも私の”世界を旅すること”に対する憧れは変わらない。日本では決して触れることのない異文化、理解できない独特の風習や言葉。それらに触れずして私の好奇心は満たされることはないと思う。


"僕はきっと旅に出る。今はまだ難しいけど。”
スピッツの曲の歌詞にこんな一節がある。


17歳高校生。確かにバックパック片手に世界を旅するのは難しい。だけどその時に備えてできることは山ほどある。まずは1つ1つ、目の前の課題を取り除きながらその日を待ちたい。




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